世の中には、結婚している人もいれば、結婚していない人もいるのは当然のこと。
 それは、友人関係においても例外はなく、 「久々に集まろう!」 なんて盛り上がって会ってみたら、既婚者と独身で全然話が噛み合わない …… なんてことありますよね。

 立場が違えば考えることや思うことは違ってきてしまうものですが、結婚した今だからこそ思う 「独身の友人が話すアレコレ」 について、主婦100人に聞いてみました!
独身の友人の中に、厳しい助言をしたくなる人っていますか?

 Yes:77%
 No :23%

 なるほど。 8割近い人が腹の中で 「ちょっと、それどうなの?」 と思っているということですね。
 「NO」 と回答した心優しき? 方たちの声には、 「みんなしっかりしている人たちなので、私がアドバイスもらうことの方が多い」 という意見や、 「周囲がおかしいと思っていても、本人がそれを選択している以上は言ってもムダだと思う」 というようなクールなご意見がありました。

 では、「YES」 と答えた方たちは、どのような友人に、ひとこと言いたくなったのでしょうか?
1:実家に寄生系独身
40歳近くにもなって自活せず、実家に寄生している
実家が経営している居酒屋の経理をちょっと手伝うだけでお給料をもらってて、世間の荒波を知らない
実家暮らしで、自分の給料はすべて趣味と飲食につぎ込む
 実家暮らしで親に頼りっきりのパラサイト友人には、 「親はいつまでもいるもんじゃない!」 と言いたい!
2:成長を忘れたネガティブ系
時間にルーズで、お酒を飲むと会社を休み、約束をしても毎回遅刻する
行動をいっさい起こさず、 『わたしって運がない』 と勝手に悲劇のヒロインになる
とにかくネガティブで、一緒にいると疲れるほど逃げ腰。 『仕事を辞めたい!』 と愚痴ばかり言っているが、転職してキャリアアップする前向きさもない
『結婚したい!』 と言うわりには、出会いを求めたりせず、いつも独身女ばかりで集まって愚痴会を開いているいる
 こんなネガティブ友人には 「負のスパイラル断ち切んなよ!」 「本気で結婚したいなら、自分から動くか、せめて自分磨きしなよ!」 と言いたい!
3:根拠のないビッグマウス
半年ごとに語る夢や仕事をコロコロ変えるアラサー
見栄ばかり張って、すぐに嘘と分かるような事ばかり言っている
 「いい年して夢ばったり見てんじゃないよ。 そろそろ現実を見なよ!」 「嘘だってみんな気づいてるんだよ!もっと肩の力抜いてリラックスしなよ!」 と言いたい!
4:服装のセンスや身なり
身なりには気を使うのに、言動や所作がとにかく汚く、家事も仕事もしない
10代のような若者ぶったファッションで、定職に就かずフラフラ遊んでいる
40代手前になっても、20代向けのリボンやフリルがたくさんついたファッションを好む友人
 年甲斐もなく若者ぶってる友人には、 「見た目以上に中身を磨け!」 「そろそろ落ちついたら?」 と言いたい!
5:白馬の王子様シンドローム
『誰でもいいから結婚したい!』 と言うわりには、出会った男性の些細な欠点を指摘して、 『がっかりした』 を連発する
30代後半にもなって、まだ少女のように白馬の王子様を待っている
ジャニーズ好きのイケメン好きで、 『高収入の人じゃなきゃ!』 と言うのが口グセ
出会ってもいない結婚相手に高い収入を求め、浪費グセをやめない
「誰もでもいい!」 と言うくせに全然誰でもよくない理想が高い友人には、 「自分には欠点がないのか!」 「高収入で頭がいい人はあなたを選ばないよ!」 と言いたい!
6:“だめんず” 好き
浮気性でお金にだらしのない、だめんずばかりを選ぶ
40歳近いのに、定職にもつかない男性と同棲している
彼氏の言いなりで、着る服もお金の使い道も彼の言いなりになっている
 だめんず・うぉ~か~友人には 「そいつとは将来ないって!」 「男を見る目を養って!」 と言いたい!
7:その他
 「仕事したくないから結婚したい」 という友人に、 「例え高収入のダンナをみつけても、いつまで働けるか分からないし、いつでも働く覚悟は必要だよ!」 と言いたい!
 結婚を諦めて甥っ子や姪っ子をネコ可愛がりし、 「甥っ子に手がかかるの。 子育てって大変!」 と言ういう友人に、 「あんんたの子じゃないし!」 と言いたい!
 「ダンナはいらない。 子どもだけほしい!」 という友人に、 「子育て甘くみるんじゃないよ!」 と言いたい!
 8割弱の人が 「周囲に助言したい友人がいる」 という結果でしたが、そのうち 「生活態度や考え方について」 が29人、残りの48人が 「結婚について」 でした。

 なかには、 「 『アドバイスして』 と言うので親身になって答えると、必ず逆ギレするのでもう助言したくない …」 という意見もあったりと、人に助言をするのは、よほどのことでないかぎりはしないほうが得策かもなと思いました。






  


 見た目はイマイチなあの人が、すっごい美人と付き合ってる! なんていうパターンは、 「美女と野獣カップル」 などと言い、思いのほか多くいるものですが、逆に 「あんなにいい子がなんでこんなヤツと … 」 と、他人のことながら心配になっちゃうカップルや夫婦も時々いますよね。
 借金、女グセ、モラハラなどと …… 悪く言うつもりはないけれど、 「こんな人となんで結婚したんだろう?」 と疑問を持つほどダメな友人の夫。 友人だからこそ見てみぬふりもできないし …… と思い悩む妻たち100人に 「友人のダメ夫」 について語ってもらいました。
1:ありえない!デリカシーゼロの夫
3人で会ったときに私のことを褒めちぎってきて、そのうえ奥さんがトイレに立った瞬間にデートに誘ってきた ……。 なんでこんな浮気者と結婚したんだろうと思った
友人の旦那は私の旦那の同僚なのですが、職場の仲間たちと飲んだときに、 『フィリピーナは肌がきれいで抱き心地がよい』 などと、自慢気に話していたそうです。 しかも、友人もその会社の元同僚なので、当然耳に入るわけで。 本当になんてデリカシーのないスケベ野郎だろうと思いました
小学1年生になる娘と一緒にお風呂に入ったときの話をしていた友人の夫が、 『めっちゃいいケツになってて、揉んだろかと思ったわ( 笑 )』 と言っていた ……。 犯罪だろが! あと、その人はPTAの打ち上げのときに酔っ払って他人の奥さんの胸を揉んで問題になっていた。 しょうもない
 読むだけで鳥肌が立つような、キモ~い夫たち! もし自分の夫が外でこんな行動をしていたら …… と思うと恐ろしくなりますよね。 いったい、家ではどういう態度なのでしょうか? 「知らないのは妻だけ」 ということにならないよう、周りがそっと教えてあげるべきなんでしょうか?
2:妻を見下す 「オレ様」 な夫
子育てにパートにと、一生懸命頑張っている友人にむかって 『お前は子どもの母親としてしか生きている価値がない』 とひどい言葉を放った友人の夫。 なぜ、こんな男と結婚したのだろうと本気で思いました
『だからお前はダメなんだ』 『出た~。 いつもそうだよね。 バカじゃない?』 などと、妻を侮辱する友人の夫。 家族になったからこそ、優しく愛のある言動が欲しいし、必要だと思いまた
お友達の旦那さんが 『こいつに結婚をせがまれたとき、 “俺は何も家事はしないけど、それでいいならいいよ” って言ったんだ』 と、上から目線すぎる発言を堂々としていたので驚きました。 そんなご主人をナゼかうっとり見ていたその妻である私の友人 ……。 絶対に長続きしないと思った
 好きで一緒になったんじゃないの? と首をかしげたくなるようなエピソードばかりでしたが、妻たちは、それでも幸せなのでしょうか? 「世の中には、もっとあなたを大切に思ってくれる男性がいるよ!」 と言ってあげたい気もしますが、妻だけにわかる彼の優しさがあるのかも? しれませんね ……
3:大きな子ども!頼りにならない夫
独身時代と変わらず優雅にお金を使いまくる旦那さんに対し、小さな子どもを抱えながら内職をしてお金を稼ぐ友人を見て、思わず 『なにもこんな男と結婚しなくてもよかったのに ……』 と思いました
『妻のほうが稼ぐから、俺は仕事を辞める』 と言って、本当に仕事を辞めた30代半ばの友人夫 ……。 小さい子どももいるのに、家事も何もせずヒモ状態でした。 こんな男のどこに魅力を感じたのか、謎です
友人と2人で少し遠いところにある映画館に行こうという話になり、彼女はご主人に送ってもらい我が家にやって来たのですが、さて出掛けようというときにご主人が 『ところで、俺の昼飯はどうすんの?』 と言い出し、結局昼までに帰ってこられないため、その映画館には行けなくなったことがあった。 一事が万事この調子。 信じられない
出産で入院している友人のお見舞いに行き、病室でおしゃべりしていると、仕事帰りのご主人が入ってきました。 そしてその第一声が 『ジュース買ってきてよ』 と、出産後数日しか経っていない友人に買い物を頼むという暴挙で心底驚きました。 前から超亭主関白とは聞いていましたが、あまりの心ない言葉に友人がかわいそうに思えました
 結婚したのに自覚がなく、頼りにならない夫たち ……。 自分の妻なのに、まるでお母さんか何かと勘違いしているような人たちばかりですよね。 でも、相手は友人の夫。 下手に口出しはできない …… だからこそ、早くその友人の目が覚めることを祈るしかなさそうです

 結婚して家族をもったとはとても思えない、びっくりするようなお子ちゃまな友人の夫たち。 「早く別れなよ!」 と言いたいところをグッとこらえながらも、友人が傷ついたときには支えになってあげられるような、そんな存在でせめていてあげたいですね。





……
  


 「草食系男子」 ということが騒がれて久しいですが、女性はなんだかんだと積極的な男性が好きな人は多いもの。 でも、待てど暮らせど口説きにこない男性陣にイライラMax! それなら、こっちから!! ということで、 「狙った獲物は逃がさない!」 「草食なんて許さない!」 と肉食化した女性たちにロックオンされた男性たちの “恐怖体験エピソード” を今回はご紹介いたします!
1:グイッグイこられた
そんなに好きでない女性に好意を持たれ、飲み会などのイベントで一緒になるたびに、常に隣にひっついてこられて正直ツラいし怖かった
飲み会のときにひたすら膝をさわりまくってくる女性が。 男グセが悪いと評判らしく、次は自分が狙われたのかと恐怖を感じました
好きでもない子だったけど、誘われたので一回遊びに行ったら、そのあとのお誘い攻勢が半端じゃなく怖いくらいだった。 それからは反省して、あまりホイホイついていかないよう慎重になりました
好きでもない女性から、手作りのミサンガを直接手首に装着されたときは正直引いた
美大に通う女性に好かれたとき、宅急便で油絵を送ってこられたことがあります。 2週間ごとに5枚届いて、さすがに引いてしまいました
 いずれのケースも、よくよく見ると “そんなに好きでもない女性” からのアプローチだから困っている、のが共通項。 狙った彼をオトスには、唐突に迫っては玉砕する可能性大なので、じっくり好感度をあげてからですね。
2:つけまわされた
大学の同級生なのですが、学校の中はもちろん、学外のカフェやショッピングセンターなど自分の行く先々で出くわしたことがあります。 相手は偶然を装っていましたが、ストーカー的な恐怖を感じ怖くなりました
いつの間にか住所を調べられていて、家のすぐ側で待ち伏せされていたときには恐怖を感じました
ネットで知り合った女性に携帯のアドレスを教えたら、1日に何十回もメールがきて怖かった
毎日100通以上のメールと10回以上の電話。 それに、週2~3回の自宅前での待ち伏せ。 彼女でもないのに ……
彼女気どりなのか、女友達に急に行動をチェックされるようになった。 それまで何気なくしていた電話も、着信音が鳴るのが恐怖に変わった
妻も子どももいるのに、しつこく家にまで電話をしてきて 『付き合ってほしい』 と言われたことがある。 本当に迷惑でした
 ストーカー行為は男性からとは限らない! わけです。 好きでも嫌いでもない相手にわざわざ 「拒絶」 の意志を示すのは難しいことですが、 「迷惑している」 「やめてほしい」 という意思表示はハッキリしたほうがお互いのためになりそうです。
3:押し倒されそうに
会って間もない女性に、買ったばかりだという家に案内され 『ここなら一緒に住めるでしょ』 と言い寄られたことがあります。 『上がってお茶でも』 と誘われましたが逃げました
まだ付き合って間もないのに体の関係を迫ってきた女性がいました。 悪い気はしなかったけど、本能的にとても怖かった。 この人と関係をもったらどうなってしまうのか? と焦りました。 結果的に理性が勝ってよかったです
こっちはゆっくり恋愛したいのに、会ってすぐ Hをしたがる女性がいた。 そんなタイプは今までいなかったので怖くなり、ホテルを探すふりをして家まで送り別れました。 が、そのあとも連絡がバンバン。 しつこかったなぁ~
ひとつ下の後輩が自分と付き合っていて、しかも妊娠しているというような話を知人にしていたと知ったときは、さすがに恐怖を感じました。 付き合ってすらいないのに …… と本当に驚きました
付き合ってもいないのに、人の家に差し入れを持ってきて 『疲れちゃったからちょっと休ませて ……』 とそのまま居眠り。 挙句、次の日に 『昨日お泊まりしちゃった~。 後は内緒~』 と故意に誤解を招く話を社内でしてまわった後輩が。 迷惑至極です
彼女がホテルの予約をしてデートに臨んだということを知ったときは、恐怖というより身構えてしまった。 来るときが来たなと、デート中ずっと意識してしまった
 寝技に持ち込んで一気にカタをつけようという女子の意気込みにタジタジの男性諸君。 思わず 「女子か!」 と突っ込みたくなる男性陣の困惑ぶりが笑えますが、ご本人にとっては迷惑体験。 弱肉強食に負けることなく、生き抜いてほしいところです。





( 2019.02.02 )



価値観をアップデートしないと苦労する

 長らく恋愛をせずにいざ婚活をすると、いろいろな感覚が 「前回恋愛をしたとき」 のままになっている可能性があります。

 「婚活」という言葉が登場してから10年超。 50歳までに一度も結婚しない人の割合を示す 「生涯未婚率」 は女性が14.1%、男性が23.4%(2015年)に達し、離婚するカップルの数も増え続ける中、婚活は今やひとごとではなくなりつつある。

 一方、 「女は年齢、男は経済力」 「プロポーズは男から」 といった婚活の固定観念は崩れてきており、婚活も多種多様・十人十色に。 婚活の移り変わりを見続け婚活現場ですれ違う男女の価値観について分析する。


2000万稼ぐ女性も 「自分より稼ぐ男性」 を求める

 平成に入って30年が経ち、もうすぐ次の元号に変わろうとしているというのに、結婚観だけは昭和を引きずっている人が実に多いのに驚きます。 昭和世代の両親から教育を受け、長年食卓を共にしてきたので、考えを刷り込まれているのですね。 しかし、この 「時代感のズレ」 が婚活における最も高いハードルとなっているのです。

 例えば、女性の男性の収入に対する考え方はまさに昭和そのもの。 仕事をバリバリこなし、高収入であっても、 「結婚するなら年収は夫のほうが絶対上」 と考える女性が圧倒的に多いのです。 実際、私が経営する結婚相談所でも、95%以上の女性が 「自分より稼ぐこと」 を結婚相手の条件にしています。 2000万円以上稼ぐ女性が何人もいますが、やはり同じ価値観です。

 一方、男性はといえば、子育てをメインに結婚を考えるので、相手の女性は子どもを産みやすい30代半ばくらいまでと考えます。 30歳を過ぎたあたりで結婚相談所に来る男性が多く、 「自分より年収が下」 の相手となると、対象は20代の女性になりがちです。 こうして、30代以降の結婚したい女性が余ってしまうわけです。

 結婚観が昭和なのに対して、男女の恋愛を取り巻く環境は平成になり大きく変わっています。 そこで何が起こっているかというと、多くの人が恋愛をしなくなった、あるいは、できなくなっているのです。

 原因の1つはコミュニケーション不足です。 たとえばデート。 固定電話が主流だった頃は、会ったときにいろいろな話をしておかないと、関係が先に進まないですよね。 「次会うのは、いつにしよう」、 あるいは 「今度どこに行くのか決めてしまおう」 と話し合ったものですよね。

 ところが、今は携帯電話で寝ながらLINEを開いて、チャットができます。 デート中の会話の重要性も下がっているわけです。 次のデートの約束はLINEでいつでもできる。 そう思って、そのまま関係がうやむやになってしまうことも増えています。

 SNSも恋愛を阻む原因になっています。 フェイスブックやインスタグラムでも、自分を大きく見せるために 「知り合いと飲んでます」 と、ふだん友達でもない人を借りてきて、一緒に写ってもらったりします。 対人ではなく、見えない人に対してのパフォーマンスをするようになってしまったのです。


いきなり無駄に奥ゆかしくなる

 そうすると、実際にデートで会ってみて、 「印象が違う」 ということが起こります。 「メールでは前のめりな会話をしていたのに、会ってみたら一言も話さない男性だった」 なんて冗談みたいなことも、実はよくあることです。

 テクノロジー変化による職場環境の変化も原因でしょう。 今では1日パソコンと向き合うような、人と会話をあまりしなくてもいい職業に就く人が増えました。 人と会わなければ 「世間話」 をする必要がない。 世間話ができなければ、もっと難しい恋愛の会話などできるはずがないのです。

 コミュニケーション力が低下するとどうなるでしょう。

 まず、男性との会話になれていない女性の場合、男性の反応に不愉快になったり、ストレスを感じたります。 男性は表情豊かに話をしない人も多いので、女性からすると 「どっちなの」 「はっきりしてよ」 と言いたくなります。 ところが、ここで女性のいらない奥ゆかしさが顔を出し、 「女は待っているもの」 と考え、突然 「待ち子ちゃん」 になってしまう。 「男性だからはっきり言って、だって私、女なんだもん」 と。

 男性は男性で弱虫太郎! 気が小さい!! しかも怖がり!!! だから、女性が 「男性に言ってほしい」 と思っていることを、直接言うなんてできないのです。 女性はデートの時間やお店を 「男性に決めてほしい」 と思っていますが、男性は 「これを言ったら怒られちゃうかも」 と言えないでいます。

 例えば 「中華料理にしよう」 と思っても、男性は 「いくらの店に連れていけばいいんだろう」 「どんなメニューがあればいいのか」 「何時くらいに」 「どこがいいか」 と延々と考えて、 「もういやだ」 と面倒くさくなってしまうのです。 しまいに 「もう恋愛するのは嫌だ」 って弱虫になってしまう。 行動力がないのです。

 だから、私は女性にこうアドバイスします。 「何をしてほしいか、すべて相手に伝えなさい」 と。

 昨年末、クリスマスの時期に会員から婚約の報告が相次ぎました。 プロポーズといえば、男性が密に給料の何倍かの値段で指輪を用意して、サプライズの演出をするもの? それは大昔の話です。 今では、女性が交際している男性にプロポーズをいつどのようにしてほしいか伝え、婚約指輪の値段まで話すようになっています。 指輪も 「このブランドのこの指輪」 と決めて、男性に写メで送り、 「石は何カラットまでOK」 と、そこまで相手に伝えるのです。


自分の 「老い」 に気がついていない女性

 女性も 「サプライズなんて気持ち悪い」 と嫌がるし、男性もサプライズを企画して断られたらがっかりします。 だから、直接伝えるほうが互いにやりやすいのです。 男が決めて、女が待つ時代ではないんです。 今の女性は好きなモノをもらいたい。 いらないものをもらっても、ゴミになるだけですから!

 もうひとつ、婚活を難しくしていることがあります。 それは、女性が自分の 「老い」 に気づいていないこと。 先ほど説明した、コミュニケーション不足などを背景に、恋愛から遠ざかっている人がとても多く、たとえ30代後半になっても、20代と同じ感覚で相手探しをするのです。 これは、最後にまともに付き合った人が20代だったという人が多いからです。

 例えば38歳の女性が、結婚相手の理想年齢を 「38歳以下」 と言ったりする。 自分と同い年か年下ならいいわけです。 そんな上から目線の人には、 「あなた1億円持っているの?」 と、いつも聞きますけれど。 きっと、ふだん一緒に遊んでいる人や同僚などがそれくらいの年齢なのでしょう。 自分より年上は 「おじさんだ」 という感覚なのです。 でも 「あなたも38歳でしょう」 と。

 20歳から39歳までで、 「今恋愛をしていません」 という人が男性8割、女性7割もいるので、30歳以上になるとさらに恋愛のパートナーがいる人は少なくなります。 ですから 「最後の恋愛はいつ?」 と聞くと、たとえば自分は28歳、相手の男性は29歳だったりするわけです。 そこで相手の年齢が止まっている。 38歳の女性に5歳年上の43歳、10歳年上の48歳はどう? と聞けば、 「そんなおじいさんはいやだ」 となる。

 50歳女性のMさんもそうでした。 年収は2000万という高所得者で、プロフィールの欄に 「相手は同い年以下」 と書いたのです。 でも、私は56歳の開業医のHさんを紹介しようと思っていました。 年収はMさんより上ですし、博士号も持っている立派な男性です。 それなのに、彼女は相手の年齢が引っかかる。 それでも、 「会ってみて」 と30分説得しました。

 最初は渋々だったMさんも、実際Hさんに会うと途端に恋に落ちてしまいました。 みんな食わず嫌いなんです。 その結果、どうなったかというと、Hさんが断ってきて、Mさんは 「もう一度会いたい」 となりました。 なぜでしょうか。

 HさんはそもそもMさんが 「自分と同い年以下」 と書いていたのに驚いたようですが、 「会えばいい人かも」 とわずかながら期待していた。 ところが、Mさんに会ってみてさらにどん引き。 彼女の態度がとても大きかったというのです。 喫茶店で待ち合わせた場合、初対面でなくても相手に 「何になさいます?」 なんて聞くと思うのですが、Mさんは黙り込んで、Hさんに聞かれたら 「じゃあ、コーヒー」。 格好つけたつもりなのでしょう。 しかし、40歳を過ぎて気取っているのは、婚活現場ではアウトです。

 Mさんは一度も結婚歴がなく、最後にお付き合いしたのが30代半ばでした。 そこから10数年恋人がいない状態だったので、自分が35歳だったときの彼氏を相手に求めてしまうわけです。 彼女のようなケースはとても多くて、だいたい20代で恋人と別れてから、10年間恋愛をしないままで、40歳近くになって専門家に頼もう、と考えるのです。


いつまでたっても 「パーフェクト」 を求めてしまう

 そういう人に45歳前後の男性を紹介すると 「みんなおじさん」 と言うので、 「あんたもおばさんだよ」 と返します。 「あなたのお父さんが40歳のとき、あなたは何歳だった? そのときのお父さんの写真を探して見てごらん」 と言うのですが、 「それとこれとは別」 なのだとか。 自分の結婚相手は老化してはいけないんです。

 男性が若い女性を好む場合、 「若くてかわいい」 という気持ちがあるかもしれませんが、女性の場合、男性が若くても 「かわいい」 のはダメで、頼りがいもなければダメだからややこしい。 収入もそれなりになければいけません。 それで見た目が若いなんて、妄想の世界でしょう。 すべてがパーフェクトでなければいけないんです。

 アラフォー女性が 「パーフェクト」 な男性を求めてしまう背景には、女性が活躍している社会背景もあります。 会社で長く働く女性は課長や部長になり、男性の部下がいます。 20代の男性もいる。 そういう男性たちが自分の言いなりになり、ご機嫌も取ってくれる。 上司として 「かっこいいですね」 と、リップサービスもする。 それに踊らされて、 「私はまだいける」 と思い込んでしまう。 でもそれは、単なるお世辞ですから。

 固定観念はそう簡単に崩れるものではありません。 一気に崩そうとすると、 「ここの相談所はいい男性がいない」 と言って、相談所を辞めてしまうでしょう。 そこで、私は時間をかけて、 「これまでよく頑張ってお仕事をされたわね」 と相手の味方になり、その人を分析して、固定観念がどうやってできたか、理由を分析して、ひとつずつ攻めて取り除いていきます。

 


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