( 2015.01.24 )
【イスラム国殺害脅迫】

  
    


 イスラム教スンニ派過激組織 「 イスラム国 」 が日本人2人を殺害すると脅迫した事件をめぐっては、野党の一部から、イスラム国を利しかねない反応が相次いでいる。 一方、与党は、政府の人質救出に向けた取り組みを見守っているが、刻一刻と時間だけが過ぎていく現状に焦りもにじませている。

 民主党の細野豪志政調会長は23日、都内で記者団に 「 政府は人命尊重でやっているということだから、必要な支援は惜しまない 」 と語った。 だが、野党が一致して政府に協力的かといえば必ずしもそうではない。

 21日のフェイスブック( FB )で安倍晋三首相の外交・安全保障政策を批判した民主党の徳永エリ参院議員は 「 イスラム世界の国々は親日でした 」 と過去形で語るが、日本政府の中東政策に変更があったわけではない。 むしろイスラム国の方がイスラム諸国で忌避されているとされる。

 徳永氏は22日、インターネット上で多くの批判が出たことを受け、FBで 「 同じ国民としてひたすらに無事を祈ること、なぜ出来ないのでしょうか 」 と反論したが、21日の書き込みを訂正したわけではない。

 さらに、民主党は21日に公式ツイッターで 「日本人2人の殺害を公表」 と投稿していた。 明らかな事実誤認で、ただちに 「 2人を殺害するとして日本政府に身代金を要求した 」 と訂正、謝罪した。

 一方、小沢一郎代表率いる 「 生活の党と山本太郎となかまたち 」 の山本太郎参院議員は21日、ツイッターで首相宛てに 「 2億ドルの( 難民・避難民への )支援を中止し、人質を救出してください 」 と書き込んだ。 日本人の命だけを尊重し、イスラム国の暴虐から周辺国に逃れた人々の苦境を軽視しているとの批判も出そうだ。

 自民、公明両党は21日に与党対策本部を設置し、事態の推移を見守っているが、自民党の伊達忠一参院幹事長は23日、 「 長期戦の様相だ 」 と語り、顔を曇らせた。

 2004年のイラク邦人人質事件の際に現地対策本部長を務めた逢沢一郎元外務副大臣は、23日付のメールマガジンで 「 今回は相手が違う。 えたいのしれないイスラム国。 一方的に設定した72時間というリミット。 祈るような気持ちです 」 とつづった。


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