鹿

 冷めやらぬペットブーム。 犬や猫の増加と共に、「馬や鹿」 もドンドン増えている。 「大バカ飼い主」 のことである。 跳梁跋扈・人間界の常識など通用しないのである。
 こんな非常識な飼い主が、日本列島に急速繁殖中。 コイツらを躾ける手立てはないものか ……。


横浜市港○区の△△川沿い遊歩道では、糞をした後に犬の尻を拭いたティッシュをかぶせるだけで立ち去るなど、処理をしない飼い主のせいで、散歩道は糞だらけ。 糞を付近のコンビニのゴミ箱に捨てていく飼い主もいて、近隣の悪臭被害は深刻。
ぺット同伴可のレストラン。 椅子やテーブルに犬を上がらせる飼い主の多いこと!そこは食べ物を置くところじゃい!他の客がユックリ食事ができないほど吠えまくったり、走り回ったりと、まったく躾のできてない飼い主も多い。 料理を待つ間に愛犬のブラッシングを始めた輩には閉口した。 周囲の迷惑などまるで眼中にない。
店のオシボリで、犬の顔、口の周りを拭いていた。 な、なんと、その後、犬の尻を拭きだしたではないか!も~何も言えません。
ペット入店不可の張り紙のある店で、小型犬を 「 ( バッグから )出さなければ問題ないでしょ! 」 と強引に強行突破をはかるオバサン。
某スーパーで 「 同伴はご遠慮ください 」 の看板があるにもかかわらず犬を連れ込むオバサン。 係員が注意すると、 「 外に繋いでおいてさらわれたらどぉ~するの!この店は動物虐待を推進しているのね! 」 って逆ギレ。 「 いつも一緒で人間と同等扱い 」 する自己満足を優先して人間社会の最低限のルールも無視。
店頭での試食販売。 試食品を飼い犬に食べさせ、犬が吐き出したのをみて「 犬が食べられないようなものを売るとは何事よ 」 と猛抗議するオバン。 完全に自分の世界に入り込み、まわりの視線など一向に気にする様子もなし。
ペットショップで愛犬のリードを外して好き勝手に振舞わせる飼い主。 売り物の玩具で遊ばせたり、商品のジャーキーなどを袋の上から噛んで穴を開けても咎めず、買いもぜずに出て行く。 当然、売り物にはできず、店の人の泣き顔が見える。
ペット連れOKの宿泊施設とは知らずに予約。 とんでもない光景を数々目撃。
施設内引き綱なしでOKというのを、好き放題していいと勘違いして、何匹もの犬を暴走放任する飼い主。
廊下での粗相も 「 処理は宿のサービス 」 とほったらかし。
ロビーのソファの座布団をオシッコシート代わりに汚物を吸収。
朝風呂にと、露天風呂に出かけたら夜中に愛犬と一緒に風呂に入ったらしく湯船に毛が散乱。
犬猫の躾けより飼い主の躾けが必要であり、寧ろ免許制にする必要があると痛感。
愛犬の前で 「 伏せ 」 をしたり転がったりしている奥さんを見ていると滑稽。 もはや犬の方が 「 ご主人様 」 。
若い女性がペットショップに血相を変えて入ってくるなり 「 昨日買ったチワワを返品したい 」 と言い出した。 「 犬がウンチをした。 チワワがウンチをするのを店員は教えなかったので店側の責任。 臭いウンチをする犬なんて要らない! 」 と憤慨しきりに犬より吠えていた。 まわりにいた客も唖然として、笑い声さえ聞こえた。 また、子犬購入の若いカップルが 「 取扱い説明書はついていますか? 」 と店員に訊ねていたのも聞こえてしまった。 モラルどころか一般常識さえ持ち合わせずペットを飼おうとするバカ者が数多く存在することがよく分かった。
某ペットショップで毎週日曜日にハムスターを買っていく親父がいると聞く。 理由を聞いてビックリ。 「 三歳の娘の誕生日にハムスターをプレゼントしたけど、娘が風呂や洗濯機、冷蔵庫に入れたりして死なせちゃう 」 と言いつつ 「 情操教育への投資は必要 」 と自慢げにホザク。 命を命と思わない言語道断の飼い主は、自己都合で簡単にペットの遺棄・処分をやってのける。
「 リセットボタンは何処? 」 「 電池が切れたのかな? 」 轢死した犬を見ての子供の会話。 そもそも私達には、血だらけの轢死体を直視することはできなかったが今の子供は何の感情も示さない。 子供たちは生死に直接、接する機会が減り、様々な情報の影響を受けていると感じた。
こんなことを聞いたこともある。 旅行中に給餌せず餓死させたのを 「 毎日餌やりが必要と教えなかった店側が悪い。 代わりに新しいものをもう一匹よこせ 」 とねじ込んできた若い女がいたと ……。
福島の田代湿原で目撃。 山中だからか引き綱を外して愛犬を野放しにして、湿原や高山植物を踏み荒らしても知らん顔。 自然の中だからと糞の始末もしない。 もうこれは環境荒らし。 こんな山中まできて犬なんて見たくない。





最悪死亡も …
ペットからの感染症が増加
 生活や環境の変化が背景に


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 ペットなどの動物から人間にうつる 「動物由来感染症」 が今後、国内で増加しそうだ。 背景にあるのは、高齢化やペットとの生活の変化。 かまれたり、ひっかかれたりして感染し、中には死に至る ケースもあり、専門家は 「ペットから感染症がうつる可能性があることを認識してほしい」 と警鐘を鳴らす。

 感染症の病原体は哺乳類や鳥類、爬虫類などが保有し、世界に数百種類あるとされる。 最も身近な犬や猫からうつる可能性があるのは、かまれたりひっかかれたりすることで感染する 「 パスツレラ症 」 や 「 猫ひっかき病 」 などだ。

 厚生労働省が注意喚起している 「 カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症 」 では平成5~20年の間に国内で20~90代の18人が感染し、6人が死亡した。

 これらの感染症の病原体は犬や猫が一般的に保有しているうえ、国は医師に発症患者の届け出を義務付けていない。 そのため、実際の発症件数や重症者数、死者数は症例報告数よりも多いと思われるが、詳細は不明だ。

 しかし、近年のペットブームによるペット数の増加 免疫力の低い高齢者の増加 ペットを人間同様に扱う習慣の一般化 屋内でペットと一緒に過ごす時間の増加 ―― など、人とペットを取り巻く環境は大きく変化。 国立感染症研究所の今岡浩一・獣医科学部第一室長( 48 )は 「 今後、動物由来感染症は増加する可能性もある 」 と推測する。

 特に注意が必要なのが、持病がある高齢者。カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症で死亡した6人は50~90代の高齢者だった。 核家族化や高齢化で1人暮らしとなり、癒やしのアイテムとして家族代わりにペットを飼う高齢者は多い。 口移しで餌を与えたり、顔をなめさせるなど過剰な接触を避け、食べ残しの餌や抜けた毛、糞尿などはすぐ掃除し、飼育場所を清潔に保つことなどが大事だ。

 ペットフード協会によると、平成21年に飼育されていた犬猫は全国で約2234万匹で、6年の約1.4倍。 ペットの飼育は今後も増加するとみられ、動物由来感染症に対する注意が必要だ。

 今岡室長は 「 ペットとの接触を過剰に怖がることはない。 ただ、ペットと暮らす際には感染症のリスクもあるということを知り、体に異変が出た場合はすぐに病院に行くことを心掛けてほしい 」 と話している。

犬・猫から人間にうつる主な感染症と症状
感 染 症症  状
狂犬病錯乱・けいれん・呼吸困難など
パスツレラ症かみ傷・ひっかき傷か赤く腫れて痛む。呼吸器障害や髄膜炎、敗血症などで死亡した事例も
猫ひっかき病リンパ節の腫れ・発熱など
カプノサイトファーガ症発熱・倦怠感・腹痛・頭痛・吐き気・髄膜炎・敗血症など
エルシニア症胃腸炎
サルモネラ症胃腸炎・けいれん・高熱など
皮膚糸状菌症毛髪の脱毛・かゆみ・湿疹など
イヌ・ネコ回虫症発熱・視力障害・肝臓の腫れなど

※環境省「人と動物の共通感染症に関するガイドライン」(平成19年)を基に作成






愛するペットに口移し
 

 「昔は庭で飼っていたペットを、室内で飼う。 しかも外部からの異物侵入に対して抵抗力のない高齢者が、過剰なスキンシップをとってペットと暮らしている。 これは非常に危険です」

 現代社会では、動物の交通事故や病気の予防のため部屋飼いメリットは高い。 しかし、病気の人や高齢者には危険にもなるのだ。

「 抵抗力が弱った方に絶対にやめていただきたいのは、ペットとの過剰なスキンシップをとる行為です。 一緒の布団で寝る、という人が多いのですが、これは危険。
 口移しで食べ物を食べさせるのも、寄生虫の卵や他の病原体をもらう可能性が高まります。 一緒の食器で食べる、箸で分け与える、というのもやめるなど、部屋飼いルールを守ることが大事です 」

 では、ズーノーシスを予防するためにはどうしたらいいのだろう。

「 動物の世話をすることが生き甲斐になっている人が多いのですが、感染しては自分の命を縮めてしまいます。 狂犬病注射に加え、年に最低1回ペットに定期診断を受けさせれば、リスクを減らせます。 猫なども同様です 」

 ペットがかわいいからこそ、健康管理は人獣ともに必須、ということだろう。





致死率100%の狂犬病
 

 昔はペットを飼うといえば犬。 一戸建ての庭に犬小屋を置き、そこに番犬がいる、というのが当たり前だった。 ところが、いつの間にかそういった風景は少数派になっている。

 ペットフード協会が毎年調査している 「全国犬猫飼育実態調査」 によれば、室内のみで飼われている犬が30.4%。 散歩・外出時以外は室内で飼われている犬が41.6%。 つまり、7割以上が 「室内犬」 なのだ。

 「 私がこの千葉県鎌ケ谷市で獣医を始めた28年前は、犬の3分の2は屋外飼育されていました。 マンションが多いせいもあるでしょうが、今は犬の9割以上が室内飼育になってますね。 猫もそれ以上が 『 家猫 』 です 」

 こう語るのは 『 危ない!ペットとあなたを感染症が襲う 』 の著者で、獣医の伊東彰仁氏( 52 )だ。

 伊東獣医師によれば、この30年間で 「 ペットと人間の共生 」 が進んでおり、感染症や寄生虫の危険性が無視できないという。

 「 ズーノーシス、というのは聞きなれない言葉ですが、 『 人獣共通感染症 』 という意味。 このズーノーシスの危険性が人間とペットの距離が短くなった今、非常に高まっています 」 ( 伊東氏 )

 有名なのは 「 狂犬病 」。 発症した犬などに咬まれることで人間にも感染する病気で、発症してしまったら致死率は100%だ。

 「 狂犬病などは、かかった犬も人間も死亡してしまいますが、人間と動物が同じ症状を示す例は少ないのです。 逆に動物の体の中では悪さをしないウイルスや菌、寄生虫などが、人間の体に入ることで重大な疾患を起こすことがあります 」 ( 伊東氏 )

 その狂犬病予防のワクチン接種は、法制化されているのに飼い犬の4割程度( ※ )にしか実施されていない。 いったい日本の飼い主は、大丈夫なのだろうか。
厚生労働省への登録犬のなかで、狂犬病の予防接種を行なっているのは74.3%だが、ペットフード協会調査の飼育実態によると実際に飼われている犬は登録数より多く、接種もわずか41.5%になる。
 「 狂犬病接種率の低さは、象徴的ですが、実際に問題なのはもっと身近なズーノーシスです。 例えば 『 ネコ引っかき病 』 や 『 イヌ・ネコ回虫症 』 などでしょうか。 これらは動物病院などできちんと予防できるのですが、必要な予防対策をしていない人は狂犬病より多いでしょうね 」


 猫に引っかかれたり咬まれたりすることで人間が発症する。 リンパ節が鶏の卵大に腫れるなどの症状が現われるという。 飼い猫の7%が病原体を持っており、ノミを媒介として猫同士で感染する。 治療のポイントはノミの駆除。


 犬や猫の体内にいる回虫の卵がフンを経由して、人間の口から体内に入り、孵化することで発生する。 回虫の幼虫は人間の体の中では居場所がなくさまよい、いずれは死滅するが、その前に眼球や中枢神経に移行すると大変に危険。 予防のポイントはペット体内の定期的な回虫駆除。






 

 竹下正己弁護士の法律相談コーナー。 今回は、 「 犬が散歩中にした糞便を放置していく飼い主がいて迷惑しています 」 と、以下のような質問が寄せられた。

【質問】
 犬の散歩の際、糞便をそのままにして立ち去る人がいて、迷惑しています。 マナーだけでなく、法律違反になることもあるそうですが、規定ではどうなっているのでしょうか。 都道府県や市の条例もあるようですが、犬を飼う場合の規定にはどんなものがあるのでしょうか。

【回答】
 廃棄物の処理及び清掃に関する法律( 廃棄物処理法 )では、 「 ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体その他の汚物又は不要物であって、固形状又は液状のもの 」 を廃棄物としています。 犬の糞はこれに含まれます。

 そして同法第16条で、 「 何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない 」 と、廃棄物の不法投棄を禁止しています。 違反すれば5年以下の懲役または1000万円以下の罰金という罰則の適用があります。 しかし、犬の糞便に廃棄物処理法を持ち出すのは、いわゆる 「 鶏を割くに牛刀を以てす 」 の類で、大げさに過ぎるといえるでしょう。

 軽犯罪法では 「 公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物または廃物を棄てたもの 」 を拘留または科料で処罰できますが、 「 公共の利益に反して 」 という点で立証が必要です。 そこで糞害に悩む自治体では、条例で規制しているところもあります。

 地方自治法において、所轄する事務に関して条例を定め、住民に義務を課した上、違反した場合には罰則を科することもできるとされています。 公園や道路は自治体の管理する施設ですから、その環境美化を促進することになり、こうした仕組みに基づいて、飼い主に犬の糞の始末を義務付ける条例が制定されています。

 しかし、すべての自治体が制定しているわけではなく、規制の中身も自治体により違っており、罰則がないものもあります。 犬を飼う場合に関係する法律として、動物愛護法と狂犬病予防法があります。 前者は、飼い主に対して飼い犬の適切な飼育を求め、愛護を義務付け、みだりに殺傷するなど虐待したり、捨て犬にした場合、犯罪として処罰します。 後者は、狂犬病予防のため、飼い主による登録と予防注射を義務付けています。





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