~心の健康~

 心と体の健康は表裏一体、どちらが欠けても健康を損なうことになります。
 私たちの生活で最も基本となる睡眠の話です。


~睡眠~

 実際、不眠を訴えていらっしゃる方は多いです。 単に眠れないといっても、心配事がある時だけでなく、子供が遠足の前日になかなか眠れないように、興奮して眠れないこともあります。 また、うつ病などの精神疾患の症状として不眠になることもあります。
 このように、良く眠れるかどうかはメンタルヘルスのバロメーターにもなります。

 ところで、忙しい生活をしていると、つい睡眠時間を削ってしまいがちです。 コンビニをはじめ、一晩中営業しているお店も多く、24時間放送のテレビもありますから、夜中に起きていても不自由はありません。 また、睡眠時間を短くできれば、充実した生活がおくれるような気持ちになるかもしれません。

 しかし、 十分な睡眠をとることは、心身の健康を維持していくためにとても大切なことです。 特に熟眠期には、体を作ったり修復を促す成長ホルモンの分泌が活発になりますが、それは疲労回復にも効果を及ぼします。 また、睡眠不足になると、注意力・集中力・作業能力が低下したり、疲労感、抑うつ気分を感じるようになります。 実際、人や動物を眠らせないでおく断眠実験により、睡眠不足は精神機能に悪影響を及ぼすことがわかっています。
 熱帯夜も無くなり涼しい秋の夜長を迎えていますが、毎晩よく眠り、心身の健康を維持しましょう。


《 不眠の原因・種類 》

 先ずは、不眠について理解を深めましょう。
 不眠の原因には、以下の5つが考えられます。

No原因内容
身体的原因病気やケガによる、痛みやかゆみによって、睡眠が妨げられます。
生理学的原因時差のある国への旅行や交替勤務によって、生体時計が変化についていけず、不眠が生じることもあります。
心理学的原因いわゆる、ストレスによるものです。心配・不安・恐怖・怒りなどによって睡眠が妨げられます。 精神的緊張がある時は、脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌され、睡眠を抑制することが知られています。
精神医学的原因精神疾患の症状として不眠が生じることがあります。
薬理学的原因カフェインや、ある種の薬物によって不眠が生じることがあります。

 不眠の種類
 “眠れない”と一口に言っても、不眠には大きく分けると2種類あります。

No原因内容
入眠障害寝つきが悪いものをいいます。
中途覚醒いったんは寝つけても、夜中に何度も目覚めるものを言います。 明け方早くに目がさめて、その後寝つけないものを早朝覚醒と言います。

 どの程度で相談をすればいいのでしょうか?
 人間誰しも、時には眠れない夜を過ごすことがありますから、眠れないからと言って、すぐに治療が必要というわけではありません。 眠れないことで、自分自身が困っていたり、日常生活に支障があるようでしたら、相談することをおすすめします。
 また、うつ病でも不眠がでますが、この場合はうつの治療が必要です。 うつ病の場合、早朝覚醒が特徴的とされますが、寝付きが悪かったり、逆に過眠がみられることもあります。 他に、憂鬱感、思考力や集中力の低下、おっくうさ、食欲や性欲の低下等がうつ病に特徴的な症状なので、思い当たるふしがれば、早めの受診をおすすめします。

《 良く眠れるために 》

よく眠れるためには、
1.規則正しい生活をする。
自然に眠りにつけるようにするには、毎日同じ時間に寝入るのがよいようです。
体温が下がり始める、22:00~23:00頃が最も寝入りやすい時間と言われています。
空腹でも満腹でもよく眠れませんから、寝る三時間前までに夕食を済ませたいものです。
睡眠時間と起床時間が決まってくれば、おのずと就寝時間が決まります。 あとは、それに合わせて、他の生活時間が決まってきます。
2.リラクゼーションを心がける。
 眠ろうと意識しすぎない。
寝付きの悪い人の中には、 「 早く眠らなくてはならない 」 と頑張ってしまう人がいます。
そうすると、ますます、眠れなくなります。 几帳面、神経質だなと思う人は、むしろ、無理に眠ろうと思わない方がいいでしょう。
 テレビ・パソコン・ゲーム。
寝る1時間前には、テレビやパソコン、ゲームはやめましょう。 脳が覚醒状態になって、なかなか眠れません。
 入浴。
ぬるめのお風呂にゆっくりつかって、リラックスするのもよいでしょう。
 運動。
ストレッチや軽い運動によって、緊張をほぐしたり、適度な疲れを感じることもよいでしょう。
やりすぎると、交感神経の緊張状態が続き、かえって眠りにくくなります。
 仕事のことは忘れる。
寝る前に仕事のことを考えて、寝付けなくなる人もいます。 寝る前の考え事は禁物です。
次の日の段取りを考えるにしても、睡眠不足で翌日を迎える方が、かえって非生産的です。
 アルコールは要注意。
アルコールには入眠を促進する効果がありますが、不眠の対策としてアルコールを用いることはお勧めできません。 お酒を飲んだ時は、睡眠が浅くなりますし、目が覚めやすくなります。 また、アルコールには依存性があるので、不眠は解消されても、アルコール依存症になる可能性があります。
アルコールを用いなければ眠れないほど不眠が深刻であれば、専門医に相談することをおすすめします。
 リラクゼーションの手法を取り入れてみる。
私たちの体は、自律神経系のうち交感神経というところが主に活動して、仕事や遊びなどを活発にこなせるだけの状態をつくっています。 この自律神経を落ち着かせて、リラクゼーションを呼び起こす自律訓練法という手法があります。
 ※ うつ病など、病気によってはよくない場合もありますから、専門家に相談して下さい。






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