ますます増えているパワハラ、DV、虐待、ネット上の中傷への対処法


   


 先行き不透明な社会状況を反映してか、 「 攻撃の連鎖 」 と見られる事例が相次いでいます。 パワハラ、DV、児童虐待、ネット上の誹誇・中傷の書き込み、駅員への暴言・暴行などは、自分が他から攻撃されて溜まったフラストレーションのはけ口を、より弱い相手に向けていると言える。

 問題は、八つ当たりのように 「 攻撃の連鎖 」 に加担する人、あるいは逆に攻撃されて心身を壊す人が多いことです。

 実際、精神科外来や企業のメンタルヘルス相談で話を聞くと、職場や家庭など身近に攻撃者が潜んでいるケースが実に多い。 しかも、本人は心身に不調をきたすまで気付かないのです “正義” を振りかざして罪悪感に訴えてきたり、偶然かワザとかわからないような陰湿な方法で追い詰めてきたり …… 中には味方のよう な顔をした 「 フレネミー( フレンドとエネミーの造語:友を装う敵 ) 」 もいるからです。

 攻撃に対しては戦うか逃げるかですが、攻撃者が職場の上司だったりすると、どちらも現実的ではない。 私は、間をとって 「 ちょっと戦う 」 「 ちょっと逃げる 」 ことを提案します。 できるだけ顔を合わせないようにするとか、飲みの誘いを丁重に断るとか、できることは意外と多い。 言葉を真に受けずスルーするにも、攻撃に気付くかそうでないかで心的負担はずいぶん違います。 心身に不調をきたすまで破壊されずにすむし、さらに弱い相手を攻撃せずにすむ。