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 職場には尊敬できる人もいれば、逆に反面教師にすべき人もいるだろう。 そこで20代の男性会社員200人に、 「二度と一緒に仕事をしたくない ……」 と感じる人の特徴についてアンケート調査を行った。


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( 1~3位まで選んでもらい、1位を3pt、2位を2pt、3位を1ptとして集計 )

1位知ったかぶりをする155pt
2位意見がコロコロ変わる137pt
3位自分の失敗を他人のせいにする136pt
4位自分の意見を絶対曲げない127pt
5位面倒なことはすぐ他人に押しつけようとする113pt
6位自分の意見・意志がない( はっきりしない )102pt
7位間違いを認めようとしない67pt
8位愚痴や不満が多い66pt
9位期日や約束を守れない35pt
9位感情の起伏が激しい( 気分屋 )35pt
以下、 「 思い込みが強い 」 「 相手の立場によって露骨に態度が違う 」 「 他人に厳しく自分に甘い 」 が挙がった。

 ビジネスパーソンとしてはもとより、人としてどうなの? と思うようなNGな特徴ばかりだけど、 「 特にこれはイヤ! 」 と答えた人のコメントを見ていこう。
【 1位 知ったかぶりをする 155pt 】
「 面倒だから 」 ( 26歳 )
「 イライラするから 」 ( 25歳 )
「 嘘つかれている気がして嫌だから 」 ( 28歳 )
「 知ったかぶりで、トラブルに巻き込まれるのは嫌だから 」 ( 24歳 )
「 とんでもないトラブルにつながることがあるから 」 ( 26歳 )

【 2位 意見がコロコロ変わる 137pt 】
「 仕事にならん 」 ( 28歳 )
「 いないほうがいい 」 ( 29歳 )
「 こちらがどう動けばいいかわからないから 」 ( 26歳 )
「 嫌ですね。つかみどころがない。友達にもなりたくない 」 ( 27歳 )
「 その人の事がよく分からなくなる 」 ( 28歳 )

【 3位 自分の失敗を他人のせいにする 136pt 】
「 最低 」 ( 29歳 )
「 クズだと思うから 」 ( 25歳 )
「 あきらかに不利益をこうむるから 」 ( 25歳 )
「 自分の失敗を他人のせいにする同僚はさすがに一緒にいたくない 」 ( 26歳 )
「 反省もせずに同じ失敗を繰り返して、周りに迷惑をかけ続けるから 」 ( 28歳 )
「 仕事というよりも関わりたくない 」 ( 27歳 )

【 4位 自分の意見を絶対曲げない 127pt 】
「 議論が出来ない 」 ( 27歳 )
「 調整がしんどくなるから 」 ( 26歳 )
「 柔軟な意見や態度でないと調和がとれない 」 ( 22歳 )
「 仕事が進まないから 」 ( 26歳 )

【 5位 面倒なことはすぐ他人に押しつけようとする 113pt 】
「 迷惑 」 ( 27歳 )
「 うざすぎる 」 ( 29歳 )
「 そのしわ寄せが必ず一緒にいる自分にくるから 」 ( 28歳 )
「 自分が働きたくない 」 ( 28歳 )

 そのほか、こんなコメントも。
6位 【 自分の意見・意志がない 】 → 「 自分の意見が無い人は芯が無いと感じるから 」 ( 26歳 )
7位 【 間違いを認めようとしない 】 → 「 誰が後始末するんだ 」 ( 27歳 )
8位 【 愚痴や不満が多い 】 → 「 こっちのやる気までなくなる 」 ( 28歳 )
9位 【 期日や約束を守れない 】 → 「 さすがにこれは人としてどうよ 」 ( 29歳 )
同率9位 【 感情の起伏が激しい 】 → 「 こういう人が一番つかれる 」 ( 27歳 )
 なお、11位に入った 【 後ろ向きなことばかり言う 】 に対しては、 「 周囲まで暗くなるからです 」 ( 24歳 )というコメントが。 周囲にも悪影響を与える振る舞いは避けたいところ。 「 人の振り見て我が振り直せ 」 とはよくいうもの。 せめて自分はこんなことをしないように注意したい。

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 かつての私の上司は、ヒラメ野郎の学歴第一主義者で、相手を批判するときは傍にいる部下に同意を求め、批判相手とのトラブルがあるとその部下に責任転換する卑怯な男でした。 私は同意を求められたときには、返事をせず 「 無言 」 で押し通すようにしてましたけど ……。
上司:「 △△社の▲▲は、三流大学の●●しか出ていない馬鹿だから私の提案をまったく理解していない! ○○君、そぉ~思わないかね
部下の ○○:「 …… えぇ~、…… 」
私:「 …… 」






( 2015.05.17 )

 


 「 外資系クソ上司ランキング 」 です。
 実力主義の外資系企業にはどんなクソ上司がいるのか、そしてその対策法について考えてみたいと思います☆彡


第5位:丸投げ系上司

 この上司は、突如業務を部下に丸投げするクソ上司です。 業務内容の説明などありません。 口を開けば 「 俺も忙しいんで、やっといて 」。
 何が忙しいの!? こっちもいっぱいいっぱいよ!!!
 私もオフィスで深夜23時頃、帰宅したはずの上司からぴゅっとメールが来て、なんの説明もなく 「 これを明日の10時までよろしく 」 と来た日には、血圧が上がりすぎて死ぬかと思いました。
 でも生きてる! よかった!
 この手の上司には、できない理由を説明するよりも、 「 こうしたらできる 」 と目標達成に必要なリソース( 時間、人員等 )を説明する方がいいでしょう。
 そういったリソースを調達するのが、上司の仕事なのだと、
 反抗的態度をもって部下が教えてあげましょう。


第4位:根性論系上司

 根性論系上司はクールなロスジェネ世代の天敵です。
 知り合いの某外資系人材コンサルに勤務しているAさんは、上司から与えられた来年度の目標設定数値が今期の60%アップになっていました。 この数値は現実的ではありません。
 そこで、Aさんはいかにこの目標設定数値が現実的ではないか、チームメンバーの労働時間など、あらとあらゆる数字をつかって上司に説明しました。
 すると、その説明を聞いた上司はこう言いました。

 根!性!論!
 無理だから!
 無理だから今こうやって説明したのに!!!
 Aさんは血圧が上がりすぎて、死ぬかと思ったそうですが、
 よかった、まだ生きてる!
 根性論上司は独自の経験とルールによって体系化された根性論言語を持っているため、
 数字等は理解できません。 根性論の世界には数字という概念が存在しないのです。
 そのため、この手の上司に当たった時は、数字ではなく同じ根性論言語で話し、
 感情をゆさぶらなければなりません。
 目標が危うくなると ……
 上記のAさんは次のミーティングでは今まで用意した数字の資料をすべてぶち捨て、
 この目標設定がいかに現実的でないか、いかにチームのモチベーションが下がるか、
 人が辞める場合もあり、その結果、上司の目標設定も危うくなると、脅しをかけてみたそうです。
 すると、上司は 「 わかった! この数字CFOに差し戻すわ! 」
 とあっさり数字の変更を了承したそうです。
 なんなの? なんなの?
 きっとAさんのチームの新しい目標数値は、CFOが鉛筆なめなめ作ってくれることでしょう ……。


第3位:ロボット系上司

 ロボット系上司は根性論上司とは真逆です。 感情など存在せず、数字しか見ません。
 彼にとって、部下の人間性などまったく関係なく、仕事が出来るか出来ないかがすべてです。
 本当に彼に人間としての血液は流れているのか …… まるで機械のよう ……。
 故にロボット系上司です。
 私も何度この手の上司に
 と言われたことでしょうか。
 やめて! 私のアイデンティティ崩壊させないで!
 この手の上司に当たった時は、限界を超えて仕事をするしかありません。
 仕事が彼の期待を上回るようになれば適切に評価してくれるのが、ロボット系上司の良い所でもあります。
 しかし、プレッシャーから胃痛が絶えないため、
 胃のピロリ菌を除菌するのを忘れないようにしましょう。


第2位:女性の敵、不快極まりないセクハラ上司

 女性限定の話になってしまいますが、女性社員にとってたまったもんじゃないのがセクハラ上司です。
 なにがセクハラにあたるかさっぱりわからないよ!
 と途方にくれている男性諸兄も多いのではないのでしょうか。
 女性が不快に感じたらそれはセクハラなのよ ……
 そんな抽象的な定義づけでは困ります。
 女性の優位性を強調したとしてもセクハラに当たるわけでして、私も昔イギリス人上司に、

 と言われ、私は
 そうか!!!
 と開眼し、毎日ミニスカを履いていましたが、今考えてみればこれもセクハラにあたるわけですね ……。
 日系企業では、セクハラを受け人事に相談したとしても、なあなあで終わるか、セクハラを訴えた本人が涙ながらに辞めるか、上司が辺境の地に左遷される程度なので、
 甘いな
 と思います。
 外資系企業の場合、セクハラには大変厳しい態度で臨んでいます。
 セクハラを受けた場合、人事に直通電話をすれば、その上司はレッドカードで一発退場、クビです。
 外資系企業の方、この手の上司に当たったら、勇気を出して人事に相談しましょう。
 女性社員を持つおじさま上司の方々は恐れる必要はありません。
 女性社員はおじさんからのお節操は求めてないから、
 天気の話でもしてればいいのよ。


第1位:モラハラ上司

 キタコレ! 唯我独尊天上天下! 泣く子も黙るモラハラ上司です。
 モラハラ上司は人格否定などを行うことで、心理的プレッシャーを与え部下を動かそうとしする上司です。
 私もイギリス系投資銀行に勤めていた時、上司から仕事でミスると、
 貴女の大学ならしょうがないわね、
 だとか
 貴女の出身地ならしょうがないわね
 と言われていました。 ミスする私が悪いのです。 でも、大学はともかく出身地や親の事は言うんじゃねぇ …… !!!( 涙 )
 しかしプロOLはオフィスで泣くことは許されません。 心で血の涙を流して、当時は仕事終わりにストレス発散として、毎日10キロぐらいジョギングしてました。
 その結果、今膝がやられてますが、これは些細な問題です。
 モラハラ上司の心中やいかに?
 この手の上司はなぜモラハラをするのでしょうか。 あなたが憎いからモラハラをするわけではありません。
 あなたの行動が気に食わないので、モラハラをすることによって、しつけているのです。
 彼の思うように行動し、自分が彼の100%の味方であると態度で示せば、このモラハラはぴたりとやみます。
 そのため、上司が何を望んでいるのか、つねに先手を打って行動することが大切になります。
 モラハラ上司に当たった時は、彼の仕事の仕方をできるだけ盗んで転職することがまず考えられます。
 でも悔しいですよね。
 モラハラをした方は次の日には忘れているでしょうが、モラハラを受けた方は一生忘れません。
 モラハラ上司から仕事の仕方をできるだけ盗み、力をつけた時は、ここぞというところで裏切る、倍返しをおすすめします。
 しかし、そのチャンスが訪れる前に、胃がやられないよう、やはりピロリ菌の除菌をおすすめします。
 以上が外資系クソ上司ランキングになります。
 子供が親を選べないように、部下も上司を選べません。 どんな上司に当たるかは運次第です。
 クソ上司に当たってしまった場合は、自分がつぶれる前にどんな対策が打てるか。 それを考えてみることが、社会人としてのスルースキルを磨くチャンスなのかもしれません。





( 2015.05.23 )


 こんにちは! GWははるかかなたに去り、五月病も真っ盛りな頃合い、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 長いお休みの後って、どうしても休みたくなってしまいますよね。 しかし、社会人たるもの、そんなにポイポイと簡単に休むことはできません。
 たまっていく有給のことを考えて、
  
 思わず一句読んでしまいそうになります。 有給は権利のはずなのに、なぜか感じる上司からの謎のプレッシャー。 こんな上司ははたして、できる上司と言えるのでしょうか?

 をお届けしたいと思います☆ これを読めば、もう出世街道爆走は間違いなし! かどうかは、いつもどおりわかりませんが。
 それではいってみましょ~!


第5位:感情がブレぬ上司

 上司だって人間だもの。 機嫌が悪いときだっていくらでもあります。 でも部下としては、上司の機嫌が悪いと大変ですよね。
 話を切り出すのはつねにタイミングをうかがわねばならず、仕事が思うように進まないときには、場合によっては怒鳴られるかもしれない ……。
 毎日のように上司の機嫌が悪いと、部下としてはたまったものではありません。 上司も上司で、いつも部下をストレス発散のはけ口としているのならば、いつか、部下から背中を刺されるでしょう。
 ある日突然、刺されないためにも、ここはひとつ外資系のできる上司を参考にしたいものです。

 外資系では感情的にブレがない人間性が好まれます。 感情にブレがないというのは、無感情であることではありません。 どんなに腹立たしいことがあっても、それを表には出さず部下に指示し、淡々と仕事をこなしていくプロフェッショナルのことです。
 部下はつねに上司が 「 信頼に足る 」 人物であるかを見ています。 その信頼は首尾一貫した言動からくるものであって、マネジメントには感情の首尾一貫性も求められるわけです。
 しかし、外資系は過酷な競争社会。
 ストレスも相当なものです。 ここで感情をフラットに保つのは至難の業。 得てして、外資系勤務者はストレス発散のため、ハードなスポーツに打ち込むことになります。
 私が外資系の投資銀行に勤めているとき、勤続10年という方がいらっしゃいました。 同じ会社に10年も勤めるというのは、外資系企業ではとても珍しいことです。 彼は、とても穏やかな人柄で部下にも慕われ、海外からの評判もよい方でした。 そんな彼の趣味はマウントトラック。 週末は富士山の4合目まで走るそうです。
 なにそれ、自衛隊!?
 ここまでしないと、10年勤め上げられないものなのでしょうか ……。


第4位:部下をつぶさない上司

 ダメな上司に当たると、どっかんどっかん部下が潰れていきます。
 本人のキャパ以上の仕事を与え、長時間労働を強いたのが原因です。
 私が瞬間風速的に勤めていた、一流日系ブラック企業も、半年で担当者4人が辞めるというミラクルが起きていました。 私も朝4時まで働いて、こりゃあかんと 「 人を増やしてくれ 」 と上司にお願いしたとき、
 と、言われ、脳みそがパーン!っと弾けるかと思いました。 ふんばってなんとかなるなら相談していません。
 ダメ上司は仕事のリソースを正確に把握していないため、 「 頑張ればなんとかなる 」 と精神論をかましがちです。
 できる上司はこんなことはしません。
 外資系企業では、上司が必ず部下の仕事内容を把握しています。 最終的に責任を取るのは、部下ではなく上司自身だからです。
 そして、リソースが足りないとき、部下が潰れそうなとき、具体策を講じて上司自身が、プレーヤーとなって全力で火消し作業に臨んでくれます。
 最悪の結末を避けられるだけでも、部下にとって上司はありがたいものです。 外圧から守ってくれたとき、部下は初めて上司を信頼します。
 とはいっても潰れかかっている部下は、
 休ませろ
 ぐらいにしか考えてないかもしれません ……。


第3位:スッポン上司

 時々、いませんか?
 こちらが一生懸命説明しているのに、いつも見当違いなことばかり言う、そんな上司 ……。 こういう上司に当たると、
 おかしい、なぜ同じ日本人同士なのに、
 日本語が通じないのだ ……。
 と自分の言語能力を疑うものです。
 外資系のできる上司は、たとえ言語が違っていても、相手の話を理解するまで、とても執念深いのです。
 なんせ、目標達成能力は部署でピカイチ、それがゆえに出世して管理職になれたのです。 自分が門外漢のことであっても質問があれば、粘着に説明を求めます。
 食いついたら離さない、スッポン野郎です。
 私もミーティングで上司に2時間ぐらい質問攻めに遭ったときは、最後のほうは酸欠になりました。
 しかし、このように最初の段階でコミュニケーションコストを払うことは、その後に軌道修正があった場合の時間のロスを最小化します。 最初に時間をかけて部下の話をきちんと聞き、状況を把握し、理解し、三手先まで考えてくれるのがスッポン上司のいいところです。
 決して部下を会議室に詰めたいわけではないはず …… です ……。


第2位:ストレッチ上司

 ムチャぶりする上司はクソ上司ではありますが、できる上司のムチャぶりは、ひと味違います。 というのも、できる上司は自分の手駒である部下の能力を正確に把握しているからです。
 できる上司は、会社として部署に与えられた目標達成に必要な能力は何か、そしてその与えられた目標に付加価値を加えるために、部下にどんな能力をつけさせるかをつねに考えています。
 部署に付加価値がついたとき、上司の評価は高まります。 そのため、外資系のできる上司は部下の育成にも力を入れます。
 放っておけば、育つだろうといった適当なことはしません。 現在の部下の能力を把握し、部下がそこから120%の能力を発揮できるよう、ムチャぶりすることによって、ちょっとキツめのストレッチをさせるのです。
 ムチャぶりをされた部下としては、最初は上司のことを呪いますが、数年後、恐ろしく力がついている自分に気づくと、その上司を尊敬し、感謝したりすることも。
 ただし、いまいましい記憶もしっかり残っているので、後々、上司を蹴落とそうと頑張ります。
 イケてる上司の皆様方には、ストレッチもほどほどにして、明智光秀を育てないよう気をつけてほしいものです。


第1位:部下を切れる上司

 思うんですよね ……。 ダメなやつは何をやってもダメなのよ。
 適当にやって、成長する意識もなく、働いたら負けだと言わんばかりの人は、外資には向いていません。
 できる上司は、部下を育てることもできますが、同時に部下を切ることもできます。 切られる部下は、もちろん、成長意識がない、モチベーションが低い人物も含まれます。
 ですが、ここでは上記で言ったような 「 部署の方向性に必要な能力 」 を伸ばすことができない人材も含まれてくるのです。
 こういった部下は、いわば 「 向いていない仕事 」 をさせられているわけで、部署の足も引っ張りますし、本人にとって不幸です。
 できる上司は、こういう部下に対しては仕事ぶりをしばらく観察して、仕事内容を変えたり、場合によっては部署変更を人事に申し出ます。
 外資系であってもできる上司ほど、人を簡単にはクビにしません。 ですが、見切る速度は人一倍速いのです。 見切られないよう、部下は必死に上司を追いかけるのかもしれません。

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 日系企業と外資系企業いずれであっても、 できる上司は、 スーパーパーフェクトな人格者である必要はありません。
 ただひとつ言えることは、 上司たる者、 つねに部下の観察を怠ってはいけません。 なぜなら部下も上司をつねに観察しているからです。
 どんな上司でも、

 と部下に感じさせれば、それができる上司なのかもしれません。





( 2015.05.30 )
使
 


 外資系の 「 部下 」 には、どんな人がいるのでしょうか。
 外資系は実力社会、とはいえ、いるんですよ …… 使えないダメ部下が ……。
 すぐにクビにできたらいいのですが、そのダメ部下が上司のお気に入りだったり、部署に余剰人員がいなかったりと、そうは簡単にいかないのが大人の事情。
 では、どんなダメ部下がいるのか? ダメ部下とその調教、もとい、育て方について、お話したいと思います☆
 これを読めば、使いにくい部下が使える部下に大☆変☆身☆! するかどうかはわかりませんが、それではいってみましょ~!


第5位:必殺!消える部下

 消える魔球ではありません。 消える部下です。
 朝、始業時刻が過ぎても部下の姿が見えず、おかしいなと思ってメールボックスを見てみると、その部下から、
 「 辞めます 」
 とメールが送られてきている ……。 消える部下はそんなクールなやつです。 私が超一流ブラック企業に勤めていたとき、よく人がいなくなっていました。
 嫌になって会社に来なくなってしまうんですね。
 おいおい、バイトかよと突っ込みたいところですが、消える部下は何も責任感がないわけではありません。 責任感がありすぎて、耐えきれなくなって逃げ出してしまうのです。
 とはいえ、ある日、職場から人が忽然と消えると、残された人たちは大変です。
 誰がお前の分を穴埋めするねん。
 とほかの人が憎悪に燃えながら尻拭いをし、尻拭いをしていたはずの人間も消える、そんなミラクルが時として起こります。
 このような人が連鎖的に消えていくテトリス状態を避けるために、部下には仕事が容量オーバーになっていないか、こまめに声を掛けてあげましょう!


第4位:どこか異次元へと旅立った部下

 いませんか? お願いしたこととまったく違うことをやっている部下。
 いったいお前は何を聞いていたんだ!? と叱責したくなるものです。 ですが、考えてみてください。 あなたが説明したとき、部下の目は泳いでいなかったか ……。
 この手の部下はそのプライドの高さから、わからないことであっても、わからないと言えません。 わからないと言うことが恥ずかしいと思っています。 そのため、理解していないことでもわかったふりをして、部下の頭の中では今までの知識に基づいた謎の合理化が行われ、全然、違う仕事をし始めるのです。
 私のアシスタントもこのタイプの人でした ……。 彼女に仕事をお願いしても、出来上がる資料は違うものばかり。 私の説明が下手なのか? と悩んでいましたが、ある日、私は気づきました。 説明の間、途中で話がわからなくなった途端、彼女の意識はどこか異次元に行っていたのだと ……。 ゆえに異次元部下です。
 このタイプは、相手からわからないと言ってくれることを期待してはいけません。 こちらが察してあげないといけないのです。 そのため、どこを理解していてどこを理解していないか、つねにチェックしてあげないといけません。
 これはとても時間がかかります。 手順書などがあるとやりやすいのですが、相手が大ざっぱな性格になるとその手順書も見なくなるので、もう、間違うたびに、スタンガンを使ってバシッとやるのがいいと思います。


第3位:おびえる部下

 会議でめったに発言せず、間違いを指摘すれば泣きそうになり、声も消え入りそうに小さい、そんな部下 ……。
 どうしたんだ …… お前は ……。 つらい幼少期でも過ごしてきたのか ……。 そう思わせます。 きっと過ごしてきたのかもしれません。 しかし、職場ではお前のトラウマなどどうでもいいのだ。
 外資系企業ではプロアクティブ( 自発的 )であることが求められます。
 積極的に問題提起し、改善策を考え、自分のキャリアの方向性も自分で考えていく、そんな人材です。 そのため、前に出られない内向的な性格だと、外資系で後れを取る場合があります。
 しかし、内向的な人材はアウトプットがへたくそなだけで、能力的には非常に高い場合も多いのです。
 職場に慣れておらず、成功体験がないので、自分に自信がないだけなのです。 しばらく時間が経つと周囲にも慣れてきていい感じになるので、母のような愛で包み込んであげてください。 後で大化けする可能性があります。
 しかし、能力がつき始めると調子に乗る可能性があるので、要注意です。


第2位:学閥ちゃん

 平穏なオフィスにさっそうと現れた超大型高学歴新人! 口を開けば 「 大学はどこですか? 」
 「 ~部のなんとかさんも同じ大学で 」
 と、学閥の話ばかりするので、学閥ちゃんです。
 なにかと生意気な学閥ちゃんの場合、外資系金融に就職してくる新入社員はだいたいは高学歴エリートで、人生負け知らずの人材です。
 あの人たちにあたしの気持ちなんてわからないのよ。
 何か過去のトラウマが漏れました。 すいません。
 この学閥ちゃんの悪いところは、同じ大学出身者を対等だと思い、それ以外の人間を下に見るところです。 その結果、自分より低学歴の人間に指示されても、まじめに仕事に取り組まないところがあります。
 こんな生意気な学閥ちゃんをコントロールするには、どうしたらいいでしょうか? それは簡単です。
 こまめに失敗させればいいのです。
 もちろん大惨事になる前には助けてあげなければいけません。 ですが、こまめに失敗することで、仕事というものは学歴だけでなく、経験や知識がないとできないということは、知ってもらう必要があります。
 そうすると、彼らは自然と謙虚になっていきます。
 ちなみに、学閥ちゃんは何かできないことがあると、その理由を知性を使って言い訳しようとしてきますが、そのときはやはり、スタンガンを使いましょう。


第1位:「考えています」 系部下

 はるか昔、偉い人は言いました ……。
 「 人類には3種類いる。 仕事の進捗を聞かれて、
     ① すぐに説明できるタイプ
     ② まだやっていないので、明日まで時間をくださいと日程を設定できるタイプ
     ③ 今、考えていますと言うタイプ
 がいる 」 と ……。
 まあ本当に昔の偉い人が言ったかどうかはわかりませんが、この ③「 考えています 」 と言う部下は、いちばん厄介なのではないでしょうか。
 それ、本当に考えているの?
 「 考えています 」 ということで、あたかも仕事に取りかかっているふりをしていますが、実際の進捗が説明できないのでは意味がありません。
 つまりは考えていますと言いつつ、考えていないのです。
 このタイプの人間は口がうまいので、仕事ができると思われがちです。 しかし、実際は適当なことを言って責任逃れをして、時としてほかの人に丸投げをして、仕事をクローズできません。
 このような部下がいたら周りの人が被害をこうむる前に、息の根を止めなければいけません。 あ、いけない。 殺しちゃだめ。
 考えています系部下には、徹底的な事実確認が必要になります。 実際の成果物は何なのか、スケジュールはどうなっているのか、今後の予定はどうなっているのか、誰かのせいにしてうまい具合にごまかそうとするかもしれませんが、その弱さを見逃してはいけません。
 人格は否定せずに、淡々と事実だけを指摘していく。
 反論できなくなったとき、慌てて部下は仕事を始めるでしょう。 ただし、これははたからみると部下を激ツメしているように見えるので、自分の評判を落とさないように要注意です。

 さてはて、いかがだったでしょうか。
 最初はみんな何らかの目的があって会社に入ってきたはずです。 上司も人間、部下も人間。 困ったところなんていくらでもあります。 ですが、仕事はチームワークです。 ひとりの困ったちゃんによって、仕事が遅れ社内の人間関係がギクシャクするのならば、
 どうやったら皆がご機嫌で最大の成果がだせるようになるか? それをいつも考えていきたいものですね。





( 2016.01.07 )

  


 入社3年以内に大きな差がつき、将来の道が分かれる時代になった。 こんな時代だからこそ 「きちんとしている」 と、ミドルクラスだけでなく、エグゼクティブ、トップ層に評価されることの重要性が年々高まってきている。 では、 “きちんとしている” “できる社員” と言われるための最低限のポイントは何だろうか。



   

 質問のあとの返事で、印象がいい人と悪い人がいます。 印象が悪い人は、たいてい、3大タブー言葉を使っています。

 3大タブー言葉とは、 「了解しました」 「なるほど」 「参考になりました」 です。

 「 了解しました 」 はよく使う言葉ですが、一般的なビジネスマナーとして、目上の人に使うのは避けたほうがいいとされています。 文法的に間違いではありませんが、失礼と思う人がいる以上、避けたほうがいいでしょう。

 「 なるほど 」 は、目上の者が目下の者の意見を判断するときに使う言葉です。 上司に使うと失礼に当たります。

 「 参考になりました 」 もまた、失礼な言い方です。 「 参考にするけど、言うことは聞かないよ 」 というニュアンスを感じさせてしまうのです。 「 せっかく教えたのに参考程度にしかならなかったのか 」 と、相手に思わせてしまう危険性があります。

 これらの言葉は、なるべく言い換えて、感じのいい新人と思われましょう。
× 了解しました → 承知しました、かしこまりました
× なるほど → ためになります
× 参考になりました → ぜひ使わせていただきます、ぜひそうさせていただきます



   


 ビジネス上の会話、特に上司への報告は、起承転結で話さないことです。 起承転結は物語仕立てで話すときに使います。 聞き手をハラハラ、ドキドキさせる構成です。 学生のときは、飲み会や合コンで盛り上がる話し方、つまり、起承転結を使ったオチのある話し方が好まれたかもしれません。 しかし、ビジネスでは起承転結ではまどろっこしい。 時間がかかりすぎです。 結論から話すことが重要です。

 結論から話す場合、さらに意識してもらいたいことがあります。 それは、その結論がいい話なのか悪い話なのかを先に言うことです。 たとえば、上司のところへ行ったら、 「 いい報告があります 」、あるいは、 「 少し悪い報告なんですが 」 と、まずグッドニュースかバッドニュースか、いいか悪いかをまず言ってほしいのです。 なぜなら、いいか悪いかを先に言ってもらえると、聞く側は、安心して聞いていいのか、深刻に聞くべきなのかがわかるからです。

 これはまさに、ニュースでアナウンサーがやっていることです。 「 うれしいニュースが届きました 」 と始めたり、 「 続いては、難航を示している◯◯情勢です 」 と続けたりします。


 さらに、報告は 1分以内に終えましょう。 最初の15秒でいい話か悪い話かと結論を言い、残りの45秒で詳細を話すのです。 1分程度の報告をしたなら、あとは質疑応答です。 細かい内容は上司からの質問に答えていけばいいのです。

 ここで実際の報告の場面で使えるサンプルを紹介しましょう。 ぜひ参考にしてみてください。 これは 1分の報告の例文です。

最初の15秒で、いい話か悪い話かを報告する
「悪い報告があります。 先週A社から担当案件についてクレームを受けました。 最終的に現在は、A社も納得してくださっています。 詳細について、今からご報告してもよろしいですか?」
残りの45秒で、詳細を話す
「クレーム内容は、A社の ○○案件 について ×× ということで、担当の田中様より先週の火曜日にお電話をいただきました。 対応として、その日のうちに私がA社にお伺いして、 △△ をしました。 最終的にはA社も納得してくださいました。 今回のトラブルは、 ■■ が原因の 1つではないかと考え、現在、今後の対策を立てているところです」
 最初から詳細も含めて3分も5分もだらだら話されると、聞いているほうはイライラしてきます。 報告は、 1分以内で簡潔に、いい話か悪い話かを最初に言うことです。





( 2014.03.17 )

   


 「 実は ……。 」 誰もが何気なく口にする言葉である。 だが、前ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント社長の土岐大介氏は、かつての部下がこのフレーズを自分だけでなく顧客や部下に頻繁に使用する場面を見て、 「 他人のふり見てわがふり直 」 したという。
「 『実はですね』 という言葉で始まると、聞く側は、一般的・常識的にはAとなっていますが、本当はBなんですよ、といったサプライズ感のある内容の話を期待します。 しかし、ほとんどの場合、そんな衝撃的な話は出てきません。 『実は』 と話している本人は、いかにも特別なことを知っているという雰囲気ですが、完全に看板倒れなのです。 何度も 『実は』 と聞いていると 『何を偉そうに言っているんだ』 と腹立たしくなります。 おそらく言っている本人は無意識に話している口癖で、周囲からは大いに顰蹙を買ってしまっていたのです」( 土岐氏 )
 ただ、このような人物は、自分のほうが顧客や部下などより経験があるという意識が強く、話し相手に 「 こうすべきかと思います 」 「 こうすればいいのでは 」 と高飛車な言動が多く、顧客から激怒されることもあったようだ。

 一方、デロイト トーマツ コンサルティング シニアマネジャーの河野英太郎氏は、かつての上司に仕事を依頼されたとき、 「 とりあえず …… します 」 と返答したところ、 「 君はそんな適当な気持ちで仕事しているのか 」 と注意されたという。
「私自身はいい加減な気持ちで仕事をする気持ちは毛頭ありませんでした。 すぐに手をつけます、という意味で 『とりあえず』 と言ったのですが、確かに 『やっつけ仕事』 に聞こえるかもしれません。 反省して、それ以来 『まず …… します』 と言うように心がけています」( 河野氏 )
 居酒屋で 「 とりあえずビール 」 と注文するならいざ知らず、 「 とりあえず 」 の仕事などどこにもないのかもしれない。

 とはいえ、 「 実は 」 も 「 とりあえず 」 も、ついうっかりの発言。 多くのビジネスパーソンに聞いてみると、そういった、言ったら最後、信用が急降下する残念なワードが山のように出てきた。




 「 無理です 」 「 できません 」 といった無気力系のNGワードもあったが、それより目立ったのは 「 わたし的には …… 」 「 ○○さん的には …… 」 「 …… みたいな 」 「 だって …… だから 」 「 別に …… 」 など、友人や家族との会話なら問題なくても、TPOをわきまえずにビジネス上でも使っていると、自分に対する周囲の評価をいつの間にか落としてしまう言葉だ。 いかに対策を立てるべきか。
「口癖をチェックするべきかもしれません。 言葉の選び方だけでなく、間の取り方、話のリズムやスピードなど修正点はたくさん見つかると思います。 プレゼンテーションも、緊張しているせいもあって 『えっと』 『まぁ』 などの口癖が出てしまい印象や評価が悪くなる可能性もあります。 だから、私はスマホで自分のプレゼントークを録音して、無駄な言葉を省くようにしています」( メーカー・商品企画・女性32歳 )

「僕が気をつけているのは、ひと塊の話をつなぐ言葉です。 顧客や上司に説明するときは流れが大事です。 森 → 木 → 枝葉 の順で話をすると、相手の頭にもスムーズに入っていきます。 そのとき説明と説明の間の接続詞を強く意識するのです。 話の内容を反転させる 『しかし・ところが』 なのか、事例を紹介する 『具体的に言うと』 なのか。 話の論理展開を事前に明快にしておくとトークが破綻しません」( 商社・男性36歳)
 注意しなければならないのは、前出の 「 実は 」 と同じく、 「 要するに 」 「 つまり 」 「 ひと言で言えば 」 と前置きしたものの、ほとんど話の 「 まとめ 」 にならず、ダラダラと話が続いて相手を辟易させてしまうケースが多々見られることだ。





( 2014.11.03 )




 「 愛されるより、恐れられよ 」。 この真実は、マキャヴェリの時代から変わることがない。 日本でもベストセラーとなった 『 「 権力 」 を握る人の法則 』 では、どうすればあなたも権力を握ることができるのか、なぜ権力を握る人たちが必ずしもいい人とは限らないのかを解析している。

 洋の東西を問わず、家庭や学校教育の問題は、 「 世の中はかくあるべき 」、あるいは 「 人間はこうであるべき 」 という理想論を掲げるだけで、 「 実際の世の中の仕組み 」 「 実世界における人間の正体 」 を教えていないことにある。

 会社で出世する人間は例外なく感じが悪い。 権力を握るための術として、日本のみなさんに3つの行いをご紹介したい。
 1つ目は 「 怒りを示す 」 ことだ。 ただし、 1つ付け加えておきたい。 「 怒りを示す 」 と 「 本当に怒る 」 は違うということだ。 本当に怒ってしまうと、戦略的に考え、反応する力がなくなってしまう。 あくまで、怒るふりをすることが大切なのだ。 大多数の人間は争いごとを避けたがるので、あなたが怒りを示した時点で引き下がるものだ。

 もっとも、あなたが周囲の注目を集め、存在を認められる存在ならわざわざ怒る必要はない。 あなたの訴えや主張を相手に真剣に考えさせたいときこそ怒りを示すのだ。

 2つ目は 「 相手の話をさえぎる 」 ことだ。 会話の最中に相手の話をさえぎるのは、まったく礼を失した行為であるが、それでも相手に自分の力を感じさせ、力関係を自分に有利に導けるのは間違いない。 多くの研究者が会話分析と呼ばれる手法でこの点を実証している。 いつさえぎるべきかについては、時と場合によるとしか言いようがないが、 1つだけ確かなのは、決して誰にもあなたの話をさえぎらせてはならないということだ。 話をさえぎられるということは、あなたに力がない証しだ。

 3つ目は 「 前提条件に疑問をつける 」 こと。 ビジネスの場を例に考えてみよう。 多くの企業では、市場原理は当然の前提とされている。 こうした前提に異議を唱えれば、力を誇示することができる。 当社の競争戦略はこれでいいのか、成功の尺度はこれでいいのか。 当社の本当のライバルはどこなのか ――。 それまで常識とされてきたことを疑ってかかり、大前提の再検討を促す人物は注意を引き、それが妥当であれば一目置かれるようになるのだ。

 誰もが暗黙のうちに了解していることとして、権力者は怒り、他人の話をさえぎることが許され、規則を破ることや一般常識から外れることも許されるというものがある。 ということは逆もまた真で、あなたが怒りを示し、他人の話をさえぎり、前提条件に疑問をつきつけて自分に都合のよい基準をつくり、社会的規範を破れば周囲はあなたを権力者と見なし、従うようになるということだ。

 こういった上昇を目指す者にとって一番注意すべきは世間に出回るリーダーシップ本だ。 ジャック・ウェルチにせよ、ルドルフ・ジュリアーニにせよ、 「 リーダーはかくあるべし 」 という世間の思い込みに基づき物語をつくり上げ、権力を握るまでの過程における駆け引きや汚い手口には触れていない。 そしてジム・コリンズの 「 ビジョナリー・カンパニー 」 シリーズもマユツバだ。 考えてみてほしい。 『 ビジョナリー・カンパニー2 』 の物語はすべて登場人物がCEOまで上り詰めた時点から始まっているではないか。 私が知る限り、そういった裏の側面を正直に語ったリーダーというのは、 1人も見たことがない。

 私はスタンフォード大学において、様々な国々から集まった学生を指導してきた。 そして、組織内政治に暗すぎたために職を失った人、失脚した人たちを数多く見てきた。 こういった人たちは、先ほども強調したように学校などで人間の本来の正体を教えられておらず、感覚が麻痺しているときにいきなり汚い手を使ってきた相手に驚かされ、対応できないのだ。 そんな人たちのために、私は 『 「 権力 」 を握る人の法則 』 について、本を書き下ろすことにしたのだ。

 さて、こうした話をすると、必ず 「 そんなのが通用するのは米国だけだ 」 「 西洋のやり方は日本( あるいはアジア )では使えない 」 といった反応が出てくる。 実際に、私が中国で講演したときにも 「 あなたが言っていることは東洋の儒教社会では通じない 」 「 権威や年功序列を重んじる文明では使えない 」 という声があった。 日本と中国が大きく違うことは私も重々承知しているが、反応は確かに似ている。 そこで、日本での実例を考えてみたい。




 日本には 「 出る杭は打たれる 」 という言葉があると聞いたが、では本田宗一郎はどうか。 生前の本田は、決して礼儀正しく誰にでも優しい人物ではなかった。 ホンダを世界的自動車ブランドにすることのみに集中し、それを達成した。 ソニーの盛田昭夫も同じだ。 『 「 NO 」 と言える日本 』 という極めて刺激的で反米的ともいえる本を出してベストセラーにしながら、一方では時代を先取りして子供を米国に留学させ、自身も非常に目立つタイプだった。 この2人を見ただけでも、日本においてさえ目立たない壁の花でいることは決して良策ではないことがよくわかる。

 権力を握るうえでもう 1つ欠かせないのが 「 弱いつながり 」 である。 いつも家族や親友とばかり一緒にいると知り合いも重なり、いつも同じことを繰り返すばかりになるので発展がない。 だからこそ、自分とは全く違う種類の人間や完全に別のサークルで動く人たちとつながっておくことにより、いざというときに必要な情報や連絡先を手にすることもあるのだ。

 こういったつながりを手にしようと思うなら、誰一人として知り合いがいないような集まり、普段は関心がない分野の会合などに顔を出すことだ。 日本には仕事の後に同僚と飲みに行く風習があると聞いているが、それを社外の人との飲みに切り替えるだけで大きく変わる。 新しい出会いの中にこそ新しい学びやネットワークがあるのだ。

 最後に、あなたが得意先で 「 感じが悪い権力者 」 と向かい合ったときのことを話しておきたい。 相手との関係をつくることは大切だが、決して圧倒されてはならない。 そもそも、なぜ相手のほうが力を持っていると思うのか? 先に触れたような振る舞いを相手がするからではないか? それなら、あなたのほうが力があるかのような言動をすればよいのだ。 権限があるかのように振る舞っていれば、多くの場合その通りになる。 英語で Fake it'til you make it( できるまでできるふりをしろ )という諺があるが、間違いなく真実である。 ぜひ試してみてほしい。