高LDL血症、高トリグリセライド血症、低HDLコレステロール血症といった血液中の脂質の異常を総称して 「脂質異常症」 といいます( ※脂質異常症は、以前は高脂血症といっていましたが、HDL-コレステロールは高値の方が望ましいため病名が変更になりました )。 血液中の脂質の異常があっても自覚症状がない場合がほとんどですが、放置すると血管の壁に血液中のコレステロールが付着して動脈硬化が進行し、心筋梗塞、脳梗塞、下肢の動脈閉塞など命に関わる病気や日常生活に支障をきたす病気を起こしやすくなります。 脂質異常症の診断基準
脂質異常症になる背景には遺伝的要因、生活環境や女性ホルモンとの関連など様々な要因が挙げられますが、特に食生活においては密接な関係があります。 ご自身の食生活を振り返りチェックしてみましょう。 数が多いほど要注意です。 食生活の改善は脂質異常症予防への近道!できる事から始めましょう。
脂質異常症予防の食事のポイント 腹八分をこころがけ、バランス良く食べること! 今回はポイントを食事に絞ってみましたが、肥満、運動不足、喫煙を是正することも、脂質異常症を予防するにはとても大切なことです。できることから始めてみましょう。 1.肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを心がけましょう。 ![]() 2.卵(魚卵を含む)、レバーなどの内臓系や肉の脂身などコレステロールを多く含む食品に注意しましょう。 ![]() 3.アルコール、菓子、間食、甘い飲み物は控えましょう。 ![]() 4.油を使った料理は控えましょう。 特に室温で固体の脂肪( バター、霜降り肉、ラードなど )は控えめに。 ![]() 5.野菜、海藻、きのこなど食物繊維の多い食品をしっかり摂りましょう。 果物は食物繊維が多い食品ですが、果糖に中性脂肪を上げる作用がありますので注意しましょう。 ![]() |
中性脂肪
HDL-コレステロール
総コレステロール
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